【NVIDIA】ARM買収の目的は?生まれる驚異的なシナジーを分析!

銘柄分析

いつも有難うございます。米国株で資産運用している yu (@yu_techs) です。

昨年エヌビディアによるARMの買収が合意されました。ARMはコンピュータの世界では特別な存在のため凄く注目されましたね。

今回はNVIDIAの創業者兼CEOのジェンスン・ファン氏が

ARMを買収してどんな未来を描いているのか

を紐解いていきたいと思います。

是非最後までご覧ください。

尚、2021/2/13 現在 NVIDIAのARM買収は各国の規制当局の承認待ちであり、まだ買収することが確定してわけではありません。

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NVIDIAとARMのビジネス領域

まずは簡単にNVIDIAとARMのビジネスについて説明したいと思います。

NVIDIAのビジネス

ご存じの方は多いと思いますがNVIDIAはGPUのトップメーカーです。ハードウェアだけでなく、ソフトウェアでもAI革命の中心企業と言われています。

なぜNVIDIAがAIのGPU提供企業としてトップに君臨どころか独占まで可能にしているかというとCUDAと呼ばれる統合開発環境を生み出したためです。

CUDAはAI研究者にとっては必須のツールでNVIDIAのGPU上でのみ動作し、コーディングを容易にします。

つまりAI研究者のほとんどはNVIDIAのGPUを使用していることになります。

CUDAによりNVIDIAは顧客囲い込みに成功し、競争相手がおらず、サーバー向けのGPUに大幅なマージンを載せることができてます。

現在、世の中のほとんどのサーバ側のAIコンピューティングはNVIDIAのGPUがベースとなっております。

そのため、NVIDIAはAI革命の中心企業と言われていますね。

 

ARMのビジネス

ARMは半導体設計会社になります。ARMが設計したアーキテクチャをライセンスを販売しております。

ARMによって開発されたCPUの設計はライセンス契約という形で販売され、各社がARMの設計書ベースでSoCというチップを開発する流れになります。

出典:Gadget Hack

有名なところで言うと

  • Apple
  • AMD
  • Samsung
  • Qualcomm

といった企業がライセンス契約を行いARMベースのCPUを開発しております。

ARMのチップの特徴は消費電量効率が抜群に優れている点です。なので小型デバイスと相性がよくスマホやタブレットのほとんどにARMが使用されております。

今後はスマートデバイスの時代になりますので、家電製品、車載情報機器や産業機器などにも組み込まれ始めています。

Point!
  • NVIDIAはサーバ側(クラウド)の半導体であるGPUに強い
  • ARMはデバイス側(エッジ)の半導体であるCPUに強い

  

NVIDIA×ARMのシナジー

前置きが長くなりましたが、NVIDIAとARMが具体的にどのような未来を描いているか、記載していきたいと思います。

昨年語られたNVIDIAのファンCEO発言をベースに記載していきたいと思います。

1hくらいの動画になってますが興味がある方は是非ご覧ください。

 

エッジAIとクラウドAIの連携

まず、具体的にどのようにNVIDIAとARMの技術が融合していくのかに触れたいと思います。

先ほども紹介しましたが、サーバ側のAIコンピューティングのほとんどがNVIDIAのGPUがベースであるため、今日この世界におけるサーバ側にあるクラウドAIはNVIDIAで構成されてます。

対してデバイス側であるエッジAIで使用されているのはARMのチップになります。

つまり両社が合わさることで以下の絵のようにクラウドAIとエッジAIが相互に連携することが可能になります。

連携が開始されれば、エッジAIとクラウドAIが以下のようなデータ連携・学習の輪を持つようになります。

  1. エッジAIは自分のデータを記憶しクラウドに連携する
  2. クラウドAIは連携されたデータを計算してAIに学習させる
  3. クラウドAIは学習させたAIをすべてのエッジAIに連携する

当然この実装が完了すれば、AIが永遠に高速に学習し続けることが可能になります。

この構造自体は特に目新しいわけではありません。

例えばテスラは、自動運転技術を向上させるために車(デバイス側)から走行データを集めてサーバに送り、学習させたAIを再び車に連携する。といったことを既に行っています。

ただ、どの企業も簡単にこの永久学習機関を構築できるかと言ったら難しいと思います。

なのでNVIDIAはARMの一部(ツール)としてNVIDIAのAIを提供する ということを考えています。

 

NVIDIAがARMのエコシステムに参加

ファンCEOは、ARMの最も価値のあるところはCPU自体の性能や省エネ効果ではなく、現在ARMを使用している企業が500社あるというエコシステムそのものだと言います。

既にARMは世の中のほとんどのデバイスに組み込まれており、多くの開発者たちのエコシステムが存在します。なのでファンCEOの狙いはARMのエコシステムを介してNVIDIAのAIを普及させることになります。

エコシステムの真価は普及させる力であり、ARM経済圏にNVIDIAが参加すれば多くのデバイスとNVIDIAのAIが繋がることになると語っています。

ファンCEOはARMのライセンスを今まで以上に購入してほしいと語っています。

それは「ビジネス上の理由もありますがビジョンの方がもっと大事」だと。

つまりARMを介してNVIDIAのAIを使用可能にすることで、

AIの専門性がない人に対してもNVIDIAの「AI技術」と「専門知識」のすべてを提供可能にする。

というのがファンCEOの描くビジョン・夢になります。

  

NVIDIAがARMにサポートする内容

最後に少しだけ技術や製品についても紹介します。

サポートとしてはHPC、データセンター、エッジAI、PCの4分野になっております。

具体的な以下のような製品・ツールが提供されます。

  • NVIDIA AI : AI のトレーニングと推論を加速するための業界標準
  • NVIDIA RAPIDS :GPU でデータ サイエンスとデータ分析を実行するソフトウェア ライブラリー群
  • NVIDIA HPC SDK : ハイ パフォーマンス コンピューティング用のコンパイラー、ライブラリー、およびソフトウェア ツール
  • NVIDIA RTX:レイトレーシングと AI 機能を提供するグラフィックス ドライバ

NVIDIAは既に、各ツールをARMのエコシステムで使用するためにARM用のCUDA開発ツールも準備してます。

今後様々なNIVIDIAのAIサービスがARMを通じてライセンスとして利用可能になることが考えられます。 

その他の製品など詳細情報が知りたい方は以下ページをご覧いただければと思います。

  

まとめ

今回はARMの買収から見えるNIVIDIAのファンCEOのビジョンについて深堀してみました。

ファンCEOは壮大なビジョンを持っており、間違いなく今後のAIの発展に欠かせない人物だなと改めて思いました。

買収について各国の規制当局の承認がまだ降りていないのは今後も注視が必要ですね。

個人的な意見になりますが、NVIDIAとARMの事業領域は違いますし、ARMのライセンスは今まで通り中立的な運用を行うと言っているので承認は下りると思います。

また、たとえ買収が成立しなくても既に動きだしているARM×NVIDIAのビジネスモデルは何らかの形で継続すると思うのであまり気にしてません。

今後もNVIDIAとARMの進捗は楽しみに見守りたいと思います。

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