いつも有難うございます。米国株で資産運用している yu (@yu_techs) です。
2021年2月24日にNVIDIAのFY21 4Q の決算がありましたので、IR情報を元にその内容をまとめたいと思います。
本記事では
- IRの内容を紹介
- 最後にまとめと個人の見解
となってますので、是非最後までご覧ください。
公式IRは以下に置いておきますので、原文を確認したい方はご参照ください👇
NVDA 決算
結果サマリー
FY21 4Q 決算結果
・EPS: $3.10(予想:$2.81)【YoY+64%】
・売上高: $5.00B(予想:$4.82B)【YoY+61%】
FY22 1Q ガイダンス
・売上高: $5.3B(予想:$4.51B)
※YoY=前年同期比
Non-GAAP 決算内容

全体的に以下の通りになります。
- 売上高のYoY は61%UP、QoQは6%UP
- EPSはYoYは64%UP、QoQは7%UP
- 粗利率は65.5%
QoQが若干物足りなさはあるもののYoYは申し分ない結果だと思います。
事業ごとの収益推移

Gamingは堅調に推移しておりコロナ特需の恩恵を感じさせられます。
DataCenterはいまいちパッとしてません。実はFY21 Q2からmellanoxの買収分も業績に反映されてますが、Q2→Q4を見てもそこまでの成長力を感じられません。
自動運転分野であるAutoが今後どう伸びていくのかが個人的には注目してます。
プレスリリース(公式声明)
サマリー
同社のゲーミング・プラットフォームとデータセンター・プラットフォームは、第4四半期と通期で過去最高の収益を達成しました。
第4四半期は、NVIDIAのコンピューティング・プラットフォームの躍進の年を締めくくる、記録的な四半期となりました。
コンピューティングにおける当社の先駆的な取り組みは、
- ゲームが世界で最も人気のあるエンターテイメントになり
- スーパーコンピューティングがすべての研究者のために民主化され
- AIがテクノロジーにおける最も重要な力として台頭してきたこと
につながりました。
GeForce RTX 30シリーズGPUの需要は驚異的です。NVIDIA RTXは、ゲーマーがレイトレーシング、DLSS、AIに飛びつく中で、大きなアップグレードサイクルを開始しました
当社のA100ユニバーサルAIデータセンターGPUは、クラウドサービスプロバイダや垂直産業の間で強力に存在感を示しています。
世界中の何千もの企業がNVIDIAのAIを適用して、世界最大の産業がクラウドAIサービスに接続した製品を生み出しています。
そしてArm社の買収は順調に進んでおり、これは「エコシステム全体に莫大な新たな価値を生み出すことになる」と述べた。
データセンター
主なトピック
- 世界の主要OEMが、機械学習とデータ分析のワークロードのためにテストされた業界唯一の高速化サーバーであるNVIDIA A100 Tensor Core GPUを搭載したNVIDIA-Certified Systems™の第1波を発表しました。
- NVIDIA DGX™ A100システムのベアメタル上でのGoogle CloudのAnthosのサポートを導入し、企業がハイブリッドクラウドインフラストラクチャをより簡単に構築できるようにしました。
- AIを活用したヘルスケアおよびライフサイエンス向けのNVIDIA Clara™アプリケーションフレームワークを強化し、計算創薬のためのClara Discoveryを発売しました。
- AWSと協力し、NVIDIA NGC™ソフトウェアハブをAWS Marketplaceに提供。
ゲーミング
- NVIDIA GeForce RTX™ 30シリーズラップトップGPUを搭載したゲーマーやクリエイター向けの70台以上の新しいラップトップを発表。
- GeForce RTX 30シリーズGPUを拡張し、NVIDIA RTX™レイトレーシング、NVIDIA DLSS、NVIDIA ReflexおよびNVIDIA Broadcastを搭載したGeForce RTX 3060を含む、同社のゲーミングラインアップの中で最も人気のある60クラスの製品を提供。
- NVIDIA RTX採用の機運が高まり、Minecraft、Fortnite、Cyberpunk 2077を含む36の新規タイトルで利用可能に。
- GeForce NOW™がiOS Safariに登場し、600万人以上のGeForce NOWメンバーがiPhoneやiPadのSafariからサービスにアクセスできるようになったことを発表。
プロフェッショナル・ビジュアライゼーション
- 3D制作パイプラインのためのリアルタイム・シミュレーションおよびコラボレーション・プラットフォームであるNVIDIA Omniverse™がオープンベータ版に移行したことを発表。
自動運転
- NVIDIA DRIVE™自律走行技術が、自動車メーカーのSAICおよびNio、ロボットタクシーメーカーのZoox、およびキャブレストラックメーカーのEinrideに供給していることを発表しました。
- NVIDIAがMBUXハイパースクリーンを搭載した新しいメルセデスベンツAIコックピットに電力を供給していることを発表しました。
- LiDARメーカーのBaraja、Hesai、Innoviz、Magna、Ousterに新しいソリューションであるNVIDIA DRIVEセンサーエコシステムを拡大。
NVDA 決算の感想
決算の結果について
NVIDIAのFY21 4Q の売上高は大台の$5.00Bを越えYoY+61%と凄く良い決算だったと思います。
毎度NVIDIAの決算を見て思うのがこの規模の会社がこの成長率を維持できるのは本当に凄いなという点です。
あえてネガティブな要素を挙げると、データセンター売上のQ3→Q4が成長鈍化している点やコロナ特需もあるゲーミングに売上高を少し依存しているように見える点です。
ただ、来期のQ1 売上高のガイダンスも$5.3Bとかなり強気なので特に心配はしておりません。
ガイダンスで$5.3Bなので決算としては$5.5Bくらいの数字は出してくるのでは?と淡い期待もしています。(ちなみにガイダンス通りの$5.3BでもYoY 74%になります。)
今後期待したいこと
個人的にNVIDIAは自動運転分野の売上の伸びを今後期待してます。NIOがNVIDIAのOrinを採用したりと、多くの会社と提携関係が強まってます。
現在、自動運転分野は次の収益の柱としてかなり投資していると思いますので、自動運転車が一般化する5年~10年先を見据えたセクターになると考えてます。
また、ARMの買収は順調に進んでいるとコメントもありました。ソフトバンクグループの決算でも孫正義がARMの買収は問題なく成立するだろうと発言してますし、ネットやアナリストの憶測ではなく当事者の言葉を信じたいです。
NVDA 決算 まとめ
今回の決算を受けて、個人的には「決算の数字」「ガイダンス」は良かったと思いますし、将来的に半導体業界が小さくなることはあり得ないのであまり心配してません。
決算発表後に株価が下落した理由はパッとわかりませんが、現在半導体の材料不足など業界全体が向かい風だからかもしれません。
なので、短期的には株価は低調になるかもしれませんし、金融緩和の出口が懸念されているような状況ですが、NVIDIAのように実績として良い決算を積み上げている会社は心配する必要ないと考えてます。
最後までご覧いただき有難うございました。Twitterもやってますので yu (@yu_techs) をフォローお願いします。
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